首都ディリのラハネのマーケットで野菜売りをしている人への融資をしました。
エルジリアは週2回開かれる遠くの市場で野菜売りをしていますが、同時にココナツを買って首都からトラックで買い付けに来る業者に売ることもしています。
この地方はココナツが取れますが、プランテーションでびっしり植わっているわけではなく、各家にサランパランに植わっています。それを少しづつ数十セントで買い取って業者に売るのです。首都では市場でココナツをその場でミキサーで細かくして売ってくれます。家に持ち帰ってココナツミルクやココナツオイルにして食べるのですが、できたてのココナツオイルはこんなおいしいものがあるかと思うくらいおいしい! でもすぐ劣化します。
ラガというところにサレジアンシスターズの孤児院があります。1999年の騒乱で親を失った孤児たち60人を、卒業するまで生活費と学費を支援なさった仙台の方が、マツバファンドを通じて孤児院の卒業生のための自立資金を寄付してくださいました。成長した孤児たちがどんなビジネスを始めるか楽しみです。
ラガの孤児院はクリスマス休みだったので、院長先生のシスターエヴァンジェリーナと途中で待ち合わせ、契約書を取り交わしました。
左から二番目がシスターエヴァンジェリーナです。
ロスパロスの9人の伝統織物タイシを織るグループに融資しました。 この融資をまとめてくれたマネージャーのジュスティーノさんはその5か月後に癌で亡くなりました。 癌は日本では死の病ではなくなりましたが、東ティモールではほとんど希望がありません。
ジュスティーノさんは人間としてとても素晴らしい方で、一番信頼できるマネージャーさんでした。
東ティモーでは医療費は無料です。 難しい病気になるとインドネシアまで行って治療してもらうのですがそれも原則タダですが、実際は高度な医療のできる医者がいません。
下はメンバーの一人の作業場と家です。 作業場はキッチン兼作業場兼食堂兼客間でほかに寝室が一つあります。
イレニアは乳飲み子と他3人の子供を抱えています。 冷蔵庫や電動ミキサー、オーブンを買って、自宅でお菓子を作るビジネスを始めました。いくつかのkioskが電話で注文し、出来上がると取りに来てくれます。だから乳飲み子を抱えていても家にいることができます。青い豆(そらまめ?)と牛乳を使ってアイスを作ったところ、飛ぶように売れたそうです。
ジュリオは足が悪く働けません。奥さんが病院の掃除婦をして家計を支えています。 彼がコメの商売をしたいというので融資しました。
東ティモールは米を輸入しています。だから米の産地は首都のディリで、その米を田園の広がる田舎に運ぶのです。足が悪いけれど、助けてくれる人がおり、首都からトラックで大量に運ばれてくる米を買い取って売る予定です。
アントニーは76歳 最初会ったときは男の人かと思いましが、女性です。
字が書けません。契約書は人差し指に口紅をつけて拇印を押しました。でもとても正直ないい人です。
海に囲まれている東ティモールですが、冷蔵庫が普及していないため、内陸の人はあまり魚を食べません。子どもたちの栄養のことを考えると、高い肉だけでなく、魚を食べた方がいいとずっと思っていました。初めて魚の卸をしている人に会い、融資しました。 市場やレストラン、行商で魚を売り歩く人に卸しているそうです。